「I LOVED YESTERDAY」／YUI

I LOVED YESTERDAY(初回生産限定盤)(DVD付)

YUIさんの3rdアルバム「I LOVED YESTERDAY」を聴きました。すごくよかったです。やっぱりYUIさんは成長していってる過程が目に見えるところがいいですね。歌詞の表現は2ndではややそのまますぎるようなところがあったけど、今回はストレートな中にも聴き手に想像させたり楽しませたりする幅があるし、メロディーも自由に声が出せるようになったからか面白みが増してる感じです。ただ、アレンジではちょっと聴いたことのあるフレーズが多かったような気もしますが。
このアルバムからは「いろんなことがあるけれど“自分”を突き進んでいこうぜ」みたいなメッセージを感じました。10代というよりかそれより上の世代、何かつかみかけてる人向けかな？今全く何をすればいいのか分からない人に対してはちょっと強すぎるかもしれないですね。

1．Laugh away
アルバム先行配信シングル。春らしい風を感じるようなすごくPOPな曲で、聴いてると自然に笑えます。最初何で「もっと」じゃなくて「そっと笑って」なんだろうと思ってたんですが、聴いてるうちにそれぐらいの方がちょっとふさぎ込んでるときには笑えるよなぁと思うようになりました。他の曲でもそうですが、YUIさんの場合強いメッセージを伝えるときでも押しつけがましくはないんですよね。そこが10代にも広く受け入れられてる理由かなぁと思います。

2．My Generation
9thシングル。すごく決意と覚悟が伝わってくる曲ですね。この曲の声が好きです。この歌詞で描かれてるのは自分の中の弱さと向き合った瞬間だと思うんですが、そんなときに「わかってほしいなんて思わない」とか「壊れることなんてない」とも思えてしまうところにYUIさんは根本で自分を信じてるんだなという強さを感じます。そして頑固なんだろうなという感じもします(笑)

3．Find me
この曲聴いたら泣きそうになりました。歌詞に載ってないコーラス部分が印象的です。私はなぜかかなり昔からこういうことをよく考えてしまうんですよね。何か青くさいなぁ、自分(笑)　でも、最後の方の「いまも変わらない」って歌詞で、まぁ、それでも進んでいけばいいかなんて思えたり。曲調もちょっとUmbrellaチックで切ないです。

4．No way
勢いよくかっこよく駆け抜けていくのにすっごいかわいい曲。でもちゃんとすねとくんだっていう(笑)　この主人公の女の子はコーヒー飲んでそうな感じなのに紅茶なのも何からしくてかわいいなぁと思いました。

5．Namidairo
11thシングル。発売されたときの感想はこちら。アルバムで聴く方がいいかもしれません。いいアクセントになってますね。

6．Daydreamer
COZZiさんの曲。やっぱ私はCOZZiさんのアレンジがとても好きだなぁ。前も「Highway chance」のアレンジがツボでした。歌詞も韻を踏んでたりしておもしろいし、主人公も強そうな感じなのによく考えるとそうでもないところがいいですね。これからって感じで。

7．Love is all
噂には聞いてましたが、その通りかなり衝撃的な曲。そのグサッとくるような歌詞の内容だけでなく、言葉の使い方・選び方がかなりいいです。言葉の間に入ってくる「あぁ」も印象的。インタビューを読んでると、聞かれたことに対して自分の思いとは違うからわざと答えてないんだろうなと思える時があるので、「望んでる答えも見えるけど」ってところでやっぱりそうなのかなと思ったり。曲の構成も今までとはちょっと違った感じで好きです。
私も似たようなこと思ったことありますね。たとえ褒められたとしても、自分がしたことの中身とかどんな思いでそれに取り組んできたのかとかそういうことを見ようともしないで、ただ出来たからっていう理由で喜ばれるのは全然うれしくないんですよ。

8．I will love you
YUIさんが描く恋の歌はすごくかわいいですよね。これが愛の歌になると力強さが加わってくるんですが。歌詞の展開の仕方がうまいです。最後「I love you」になってよかったよかった(笑)　そういえば、YUIさんにしてはめずらしく？お姉さんな感じですね(笑)

9．We will go
がんばってる人を後押しする曲。すごく勢いのあるサウンドで、それに合わせて歌詞の言い回しもすごく楽しいことになってます。自分のことを信じてくれる人が一人でもそばにいたら生き方ってホントに変わるんじゃないかな。私にはたぶんそう思ってくれてる人がいるので恵まれてるなぁと思います。そんな風に感じてることは表には出しませんが(笑)

10．OH YEAH
さすが「めざにゅ〜」のテーマソングってだけあって朝に似合う曲です。この曲聴いたら朝っぱらから走りだしたくなりますね。まぁ、そうでなくても私は朝っぱらから自転車で汗だくになったりしてますが(笑)　歌詞の中の「希望」が漢字でなく「キボー」なのもちょっと自分にそう思い込ませようとしてる感が漂ってていいです。こういう距離感が私には絶妙で、YUIさんの歌詞の特徴な気がします。

11．My friend
学生時代の恋心を思いかえす歌で、曲全体に郷愁みたいなものが流れてますね。穏やかできれいな曲。思い出してみると今日もまたがんばろうと思える、そんな存在がいる人も多いのかな。

12．LOVE & TRUTH
10thシングル。ストリングスが印象的で奥行きのある曲。この曲の展開の仕方が壮大ですごく好きです。さっきも言ってたけど「愛の歌」なので、とても力強い。「過去も全部受け入れるって決めた」とあるようにシングルでタイアップ曲でもあるけど、ちゃんと今回のアルバムテーマともつながってますよね。

13．Am I wrong?
今回のアルバムもこの曲で問いかけて終わります。静かだけどとても強い曲ですね。これも「あぁ」が印象的。YUIさんの曲って曲調が強い時は歌詞も強いんですが、それは口調とかも含めて「強くしよう」としてるようなところもある気がします。でも、実は本当の意味で強い曲は静かな曲に多いんじゃないかな。自分の中に譲れないものがあって、そのために誰かと「わかりあえない」と言い切ってしまえるのがすごいですね。私は結構妥協してしまうかなぁ(笑)

…ふぅ。長かった(笑)