「竜の学校は山の上」/九井諒子
- 作者: 九井諒子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/03/30
- メディア: コミック
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帰り道に大きい本屋さんがあるのがいけないのだよ。
で、これは本屋さんで平積み宣伝されていたので買ってみました。
作者の方は知らなかったのですが、Webで活動されたりしてるんですね。そっち方面に疎くなったからなぁ*1。
表紙から受ける印象と最初の方の漫画がイメージ違ってちょっとびっくり。
読み進めていくとまた違う雰囲気になるのですが、イメージとは違ったかな。でも好きです。
ストーリーは星新一作品を思い出させるような感じ。普通にさらっと非日常が描かれています。
設定的に現実にはありえないけど、置きかえられることってたくさんあるんだろうな。なんてふと考えてしまいました。
特に好きな話は「代紺山の嫁探し」と「現代神話」です。
「代紺山―」は意外な結末と2人の一途さが良いです。
「現代神話」はどちらの話もすごくかわいらしい!小ネタの数々に思わずふきだしました。
でも最後の「なんにも違わないのよ なーんにも」がすごく印象的で、この作品集全体に通じるものがあるなと感じました。
そして、何よりもうとにかく絵がうまいです。描き込んでもうまいし、シンプルでもうまい。
表現の引き出しが多いことが演出に活きていますね。すごく魅力的。
九井諒子先生のHPはこちら→「西には竜がいた」
作品集にのってる短編漫画やまだ読んでないけど長編漫画も読めます。ブログもおもしろいです。やっぱ絵うまー。
*1:昔は結構イラストサイトを見てたのです。もう10年くらい前になることに軽く衝撃(笑)