「赤髪の白雪姫」/あきづき空太
- 作者: あきづき空太
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/12/05
- メディア: コミック
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同じ課の同期が日々「キュンキュンしたいわ〜」と言っているのに影響されたのもある(笑)
物語は生まれつき珍しい赤い髪をしている白雪が、自国の王子の愛妾とされそうになって他国に逃げるところから始まります。逃げた先で出会った少年が実はその国の王子で―という。
何かこれだけ聞けば王道のラブストーリーっぽいですが、印象はまったく違いますね。
それは白雪の性格がとってもさっぱりしてるから。口調のせいもあるけどホスト部のアクティブハルヒって感じ。芯の強いしっかりした女の子です。この本買った決め手は第1話での白雪の「上から物いう人間が多い やかましいな…」という台詞と表情だったりします。あ、この子好きかもと思いました。うん。思ってた以上に惹かれましたね。
対する王子ゼンも頭のよい自分なりの信念を持った人。
そんな2人なので出会ったときからお互いを気に入りますが、そんなにラブ要素はないです(笑)
でもお互いを想った上での行動、台詞はたまんないですよ。
第1話が読みきりだったこともあって、最初の方はちょっとふわふわしちゃってるところがありますが、それぞれの背景がしっかりしてくるにつれて俄然面白くなっていきます。
登場人物の描き方もうまい*1。
「国」の話だからか、いろいろな立場の人間が互いを支えあっている姿が中心となって物語が進んでいく。そこで生まれる感情を丁寧に描いているなと思います。
絵も好きです。そんなに少女マンガ読んでないですが、背景も結構丁寧に書き込んでいるのでは?
あきづき先生のHPのイラスト見ると実はもっとうまい人みたいですね。1、2巻の初期の読みきり見るとほんと絵がうまくなってるなぁと思います*2。
これから白雪やゼンの過去とか明らかになっていくのかな。もっと国全体の設定も知りたい。
まぁ、その前に3巻の続きが気になって仕方ないんですけど…!もうすぐ発売?楽しみです。
あきづき先生のHP→ 「和らび」