低空飛コウ

好きなものいろいろ。

「土星マンション」/岩岡ヒサエ

土星マンション 1 (IKKI COMIX)

土星マンション 1 (IKKI COMIX)

本屋で平積みされてて、表紙とタイトルに一目で惹かれて買いました。裏表紙のあらすじではあんまりどんな物語なのか想像できなかったんですが、読んでみると「なるほど。うわーすげー。買ってよかった」って感じでした。わけわかんない感想だな(笑)
地上に住めなくなった世界。人は上空35000mに浮かぶリング状建造物の中で生活している。主人公はその建造物の窓を拭く仕事をしているミツという少年。…という近未来的?設定なのですが、あくまでここに住む人々の日常を穏やかに細やかに描いています。その日常にはリング状建造物という閉鎖的空間と階層(階級ともいえる)が前提としてあって*1、窓拭きの仕事をしていく中で交わされるいろいろな立場の人たちとのやりとりがじんわり心に響いてくるんですよね。自然と目に涙がたまってました(笑) そして、主人公ミツは両親を亡くしているのですが、周りの人たちに愛されてきちんと守ってもらえてる。こういう人の温かさを感じられるところ、ミツ自身もそれを理解してきて成長していってるところもいいなぁと思いました。
今3巻まで出てるのですぐ買いに行こっと。絵もかなり好みでした。やわらかく優しいタッチでものすごくうまいです。ああいう絵あこがれるなぁ。
作者の岩岡ヒサエさんはHP持ってるのでそこで絵とか見れます→moimoi 

*1:またこの設定の活かし方がうまいんですよ。